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ちっちぇ頃から父親の車には感じのいいポップスが流れていて、そのお陰かは分からんがメロディを紡ぐのは好きだった。20代で所謂オルタナティブロックという深い深い沼に足を突っ込んでからも、メロディセンスには揺るぎない自信があった。

 

しかしある時ふと、メロディの製造過程に於いて、音符というマス目にリリックをはめ込む作業に於いて、削ぎ落とされてゆく言葉が溜まっている事に気付く。ハンドル付の鉛筆削り器を覚えているか?丁度アレを掃除する時の感じだ。削りカスだと思っていた思考の掃き溜めに、大事なもんが紛れ込んでいた。夜中の3時か4時かそこらへんのヤベー時間だった。

そこからは実に早かった。トラックを作り、どぶろくの様なリリックをしたためた。ラップをしたら手応えがあった。ヒップホップ?ポエトリー?相応しい呼び名を探すのは難しかったが、ギターを弾きながら詩を詠む、そのスタイルを何かに例えるならば―そうだな、琵琶法師が一番近いだろう…と。

そんな思考の成れの果てが、"現代の琵琶法師" 葉隠お宮。

今宵も何処かの街で、魂の削りカスをbeta57に叩っ込む。よろしくどうぞ。